マーヴィン・ゲイ

I Want You (1976)

What's Going On

さぁこの章は『LET'S GET IT ON』につて書きます。
こちらもマーヴィンの最高傑作のひとつと言われているアルバムですね。
R&Bアルバム・チャートで11週間の長きに渡ってNo.1に君臨し、全米No.2に輝いています。

タイトル曲である"LET'S GET IT ON"では何が歌われているのか?
この"get it on"が意味するところはズバリ「sexしようよ」という意味のスラングなんですよね。 いわゆる「セックス讃歌」である事は間違いありません。 前作の「What's Going On」はシリアスでメッセージ色のかなり強い作品でしたが・・・反動なんでしょうか。
まぁアーティストというのは同じ事を繰り返すのを避ける傾向にありますよね。
厳格なキリスト教ペンテコステ派の牧師であったマーヴィンの父親はこのアルバムがリリースされた際に「無茶をし過ぎるんじゃ無い」と息子に諭したそうです。前章にも書きましたが、後にこの父親によってマーヴィンは射殺される事になるのですが・・・。

このアルバムのレコーディング中に母親につれられ、スタジオに遊びに来たジャニス・ハンターという16歳の少女に一目惚れし、同棲生活が始まったそうです。
彼女はマーヴィンより18歳も年下で、当時もうすでに冷めきった関係であった妻のアンナは17歳も年上だったというから、ものすごい振り幅というかさすがです・・というか。
アンナからは後に離婚訴訟を提訴され、長引いた離婚騒動のせいで精神的に疲れ果てたうえに多額の負債を背負う事となりそこから逃れるためにコカインを常用するという負のスパイラルに陥ってしまいます。
このように音楽的にも商業的にも成功を収めたにもかかわらず私生活はカオスへと・・・
やはりマーヴィンは栄光と影を背負って生きていくしか無い・・そんな運命だったんですね。